生きていると
だんだんと景色が変わっていく。
あのとき、あったものがなくなってしまったりもする。
その頻度は、年を重ねるにつれ、増していくように思われる。
どうやって対処していけばいいのか、
ずっと考えてきた。
何かがなくなってしまったとき、何かが遠くなってしまったとき、
それ以上の大きな愛を持って、日々生きていくしかない。
それが、
なくなったもの、遠くなったもの、過去の時間、心の中の風景を生かす術だと、僕は考えた。
生々しいほどに心に映る、安穏とした、あまりに当たり前だった幸せに対し、
それが本当に大事だと認めるならば、
それ以上の愛をもって望む。
それが本当に大事だと認めるならば。
更なる愛しさで、くるむ。
今、生きている今日の中の他者へ、むける。
大丈夫、あのときも、笑えたし、今だって笑える。
また、自分を信じて、動いてみる。