阿須賀神社例大祭に参列させていただき、
熊野速玉大社にご挨拶に伺い
伊勢に戻る電車の中、
5日間で歩いてきた道を想像してみようとしました。
しかし、電車で通る道はトンネルが多く、意識がうまく実感と結びつきませんでした。
いくつも越えてきた峠。
それは、人が自然の中を歩むことで開いてきた道・開けてきた道。
その意識と合わせて、歩くことができたことは悦びです。
歩きながら、峠を、集落を、往還を歩いてきた先人たちを想いました。
その中には、私と血のつながった人もいるかもしれない。
そう思うと、「一人で歩いているわけではない」という気持ちが生まれました。
今回、伊勢―熊野間を歩きとおしたことは、
自分にとっての大きな宝です。
自然と人間が共にある、さらにいえば、その摂理も本質も違いはない、ということを、実感できる巡礼でした。
日の出とともに歩きはじめ、闇と共に眠る。
ときには闇と一体となって、風と共に進む。
そのような経験をいただきました。
世の中にはたくさん学ぶことがありますが、
この巡礼で得たものは、とっても根源的な気づきだったように思います。
無事、伊勢から熊野まで歩かせていただいたことに、深く深く感謝します。
すべての生きとし生けるものが、平和で、健康で、真に自由でありますように。
これからますます巡礼は続く!