馬越峠を登ると、
大きな巌がたくさん。
巌の上に、木が生えている。
すごい樹勢で。
頂上の巌の上。尾鷲を望む。
峠を越え、里に近づくと
行者堂に出逢いました。
この地にも、何度も行をされた方がいらっしゃった。
行者堂の奥には、滝があり、不動明王さまがお祀りされていました。
のうまく さんまんだ ばざらなん
せんだん まかろしゃな そはたや うんたらた かんまん
尾鷲のまちに降りて、
尾鷲神社へ参詣。
秩父で産まれた私が、
伊勢からここまで歩かせていただきました、とお伝えしました。
さて、
一度迷ったのです。
明後日の朝までに、
新宮・阿須賀に着くためには、
今日、少しでも前に進みたい。
しかし、この先は、伊勢路の最難所と云われる、八鬼山峠。
進むか、尾鷲で夜を明かし、朝から歩くか。
わくわくする方を選んだら、
「いま、進めるところまで、進む」でした。
この決断が、振り返るととっても大きな決断だったように想います。
止まりそうな一歩を、進むことにした。
夕暮迫るころ、八鬼山峠へ。
冒険のはじまり。