歩くことで、
「スイッチ」が入る。
力強いスイッチ。
自然と一体化するスイッチ。
それは、一つの命として生きているという実感。
人を強くするのは、自然と一体になること。
人を弱くするのは、自然と切り離されること。
私の足は、自然の一部。
私の心臓も、自然の一部。
修羅の様を起こす頭も、自然の一部。
木立の中を、風が吹き抜けるように、この身を風が吹き抜けていく。
本来、違いはないと、徹底的に知ること。
知って、実感の中に包まれること。
自然は、常に共にあると、知ること。
その映し身である私。
始神峠をこえて、相賀の里にでる。
八重垣神社
八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を
建速須佐之男命
相賀の鎮守・相賀神社さま。
便ノ山鎮守までうかがわせていただきました。
道に歴史あり。
つまり折り重なるいのちあり。
今の世の中だからできることがある。例えば、高速度での移動。
今の世の中だから忘れがちになることがある。例えば、一歩一歩の道に折り重なる森羅万象。
そして、馬越峠に入る。
美しい石段をゆく。