伊勢から熊野詣をする人々は、田丸あたりで白装束に着替えました。
東外城田神社をこえて、
秋桜がきれい。
そろそろ終いの時期でしょうか。
観音霊場。
西国三十三観音が祀ってありました。
そこにあったこの歌が印象的でした。
清き 不浄 も
人をえらばず
これが熊野でよくきくことば。
歩いて熊野まで行く、ということは結構大変なことです。確かに、歩行のみが移動手段だろしたら、行きたければ歩かなくてはいけない。
そこまでして、人々が熊野を目指した理由はなんだったんでしょうか。
人々時間の認識が今と違ったのだろうか。
たとえば、1ヶ月歩くなんてたいしたことない。みたいな。
西外城田もこえ
街道をゆく
ついにはじめての峠。
女鬼(めき)峠。
昔、荷車を運んだ跡が岩に刻みついてる。
はじめての峠越え。
風がふきぬける。
峠をこえると、
そこには、如意輪観世音さま
おん はんど ま しんだ まに じんばら そわか
仏と神がともに織りなす古道歩き。
まるで、この島国で培われてきた信仰の中を歩くような感覚。
それは、あたかも自分の精神を内的に冒険するような感覚にも似てくるのです。