平成二四年 神無月 十日。
伊勢から、新宮・阿須賀神社へ向けて、歩きはじめる。
今年は、富士夢神輿で岩手県龍泉洞から富士山頂上まで歩いて、つづいて、秩父札所観音霊場巡礼をはじめた。
歩くことが楽しい。
歩くことで得られる生きている実感に驚いている。
歩くことでわかる人間の小ささを身をもって味わってる。
そして、住まいのある伊勢から、熊野まで歩いてみることにした。可能な限り、昔、この道を歩いた人たちが歩いたのと同じ道を。つまり古道を。
地球の上の、ある場所からある場所へ歩く。
全身で感じながら。
感じたことを積み重ねながら。
祈りの波動を胸に持って、歩く。
神嘗祭が近づき、伊勢の各地から御旗が奉納されている、豊受大神宮・外宮。
この熊野詣は、ここから始まる。
今年の元旦の外宮参拝。とても印象的だった。
寒い冬、毎日通った外宮さん。
多賀宮。
季節は夏をすぎ、日がまた短くなってきた。
日差しは暑いが、風は秋。
さて、いこう。
和歌山県、新宮市にむけて、いざ。