神社・仏閣・古墳・史跡などを周り続けさせていただき、それぞれの場所、土地の肌触りや、質感の違いが少しずつ感じられるようになってきているようです。
土地ごとの風土が、その土地をその土地らしく、その土地に関わる者をその土地の者らしくしていく。
「旅をしているだけでは、なにも変わらない」でも、土地ごとの風土を、我が身を通じて実感することを続けることで、我が身の中の豊かさは増す、のではと感じます。それは、大きな幻想の物語と向き合う、力ある「私の・私たちの物語」として紡がれていくのではないでしょうか。
関東最古の神社と伝えられる、鷲宮神社。
そのルーツは出雲系といわれていて、この島の深い地層に起源をもっています。
精神的な考古学的作業。
埋れた地層を、感じる努力。
それは、この島で生きてきた、今を生きる私たちを含む人々の根。
知れば知るほど、感じれば感じるほど、
積み重なってきた土の美しさ、豊かさを知る。
いまはそれを、一つ心でみつめようという想いが、鷲宮神社の境内で産まれました。
それを、しっかり育てます。
深く感謝いたします。