「変化しているんだ。
それを、感じている」
空は
毎日
高くなる。
雲は毎日高くなる。
「世界は、箱のなかにあるんじゃない。
刹那に変化する風の中にある。
ひいては寄せる漣の上に揺れている。
刻、一刻、変化している。」
おんなじ、フレームで見ている限り、
きっと世界は、その襟元をひらかない。
ふわっとした、感覚は、きっと、自分の中の躍動に、のせて、在る。
湖の音をきいていた。
漣がたっていた。
風が吹いていた。
そして、心も躍動する
沢山の変化軸が
回転運動をする惑星が
互いに近づいたり
遠のいたりするように
絶妙の
即興のリズムで
生かしてくれている。
遠くから来る光
遠くから来る信号
ここにいて
そこにいて
あそこにあって
ここにだってある
「きっとこれからの変化はこういうことだと想う。
誰もがもっている『これはできないだろう』、『これをやったらまずいだろう』という
薄い壁が、一人一人の中で、すっ、と消えだす。
『こんなこともできるじゃないか』、『意外とこんなことしても大丈夫なんだ』
心が活きだす。
一人の中で興る変化は小さなものかもしれない。
でもたくさんの人の中で、それが興ったら?
どうなると想う?」
尋ねてみるんだ。
どうなると、想う?
そこで咲く花の名前は?
(つづく)