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その花の名前は



「変化しているんだ。

それを、感じている」


空は

毎日

高くなる。

雲は毎日高くなる。


「世界は、箱のなかにあるんじゃない。

刹那に変化する風の中にある。

ひいては寄せる漣の上に揺れている。

刻、一刻、変化している。」


おんなじ、フレームで見ている限り、

きっと世界は、その襟元をひらかない。

ふわっとした、感覚は、きっと、自分の中の躍動に、のせて、在る。

その花の名前は_f0081311_1421741.jpg


湖の音をきいていた。

漣がたっていた。

風が吹いていた。

そして、心も躍動する


沢山の変化軸が

回転運動をする惑星が

互いに近づいたり

遠のいたりするように

絶妙の

即興のリズムで

生かしてくれている。



遠くから来る光

遠くから来る信号


ここにいて

そこにいて

あそこにあって

ここにだってある



「きっとこれからの変化はこういうことだと想う。

誰もがもっている『これはできないだろう』、『これをやったらまずいだろう』という

薄い壁が、一人一人の中で、すっ、と消えだす。

『こんなこともできるじゃないか』、『意外とこんなことしても大丈夫なんだ』


心が活きだす。


一人の中で興る変化は小さなものかもしれない。

でもたくさんの人の中で、それが興ったら?

どうなると想う?」


尋ねてみるんだ。


どうなると、想う?

そこで咲く花の名前は?


(つづく)
by kkiyono-lp | 2007-10-13 01:37 | Story telling
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