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火を殖やせ

関ヶ原から、京都へかえってきた。


吉田山の隣にある、部屋に帰ってくると、

出発前より鈴虫がしゃべる声が大きくなってる。


関ヶ原で9月を迎えた。

キャンプファイアーをやらせてもらった。


時間と「キャンプファイアーをやる」ということだけを決めて、

「人ありき」で場をつくる。


「『ひとありき』は愉しいな。 無理にかたちをつくらなくっていいんだもん。

そこにいる人が愉しかったり、ここで表現したいものがあったり、ありたい姿があれば、

それこそが、彫刻をほるようにかたちになるんだもん。

『こんな作品を作るぞ』って設計図をかくのもひとつのやりかただけど、

生まれ出てくるもの、萌え出てくるものを、くるんであげるのも、ひとつのやり方だよ」


とても素敵な人に出逢い、

また心の中で変化が興る。


「たとえ、答えにすぐにたどり着かなくてもいいはずだ。

変化が興っているのは本当のこと。」


川面をたゆたう笹の葉が、どこかにきっとたどり着くように、

緩やかな変化があってもいい。

時間はまだきっとあるし、

ニュートン的な時間だけじゃなく、

一瞬が永い時間のように、感じられることも確かなはず。





「一直線じゃない。 もっと素敵に彩れるはず!」






キャンプファイアーの当日は、朝から雨が降っていて、

切実に、雨が降らないように願った。

いっぱい願った。

関ヶ原で出逢えた仲間が喜ぶのが見たかったから。





雨はやんだよ。


ありがとう。


みんなで準備。

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「みんな」って言葉が好き。

夢があると想うの。


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昔、むかしは、小さなムラやコミュニティは、

毎晩火を焚いていたんじゃないかな。

火を守る番、お料理をする人、楽器を鳴らす人、智慧を伝える長老、

輪になって、和になって、炎を見つめてたんじゃないかな。

時間ってなに?

役割ってなに?

沢山の想いは火にとけ、昇る。



アフリカのピグミーの人たちの映像をみたことがある。

誰かが宵に太鼓をたたき出して、それにつられて踊りだして、

沢山踊りだして、精霊の仮装の踊りが始まる。


僕らには、インプットされてるんじゃないかな。

からだ、うごかすこと。

からだ、つながる、こころ、つながる、ってこと。


「あたまで考えるんじゃなくて、身体がつながっていく、こころの波長があってくる」

ぴーん。

すー。


ひととひととがむすばれるひをふやそう。

人と人とが結ばれる火を殖やそう

結ばれる火。 むすひ。 

一と一とが結ばれる火、日、灯をふやす。

5月の伊豆の山での体験を経て、想ったこと。

今回は一回目。


意味を紡ごう。

未来に馳せよう。

翼に乗せよう。


「未来の意味は、今生きている僕らが創っていくもの」

暑い日は自転車こぎながら、

「秋が来たら、もう少し、身体の中も変わるはずだ」



鴨川の河川敷を自転車をこいでいたら、

とんびとからすが喧嘩をしていた。



なにか変化の予兆かな。




(つづく)
by kkiyono-lp | 2007-09-05 23:56 | Story telling
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