編み物

大きな編み物があります。

それは、大きな、大きな、丸い、編み物です。

人間には、大切な人に自分の手で編んだ編み物をあげる、という習慣があります。

バレンタインデーに、女の子から男の子へ。

孫から大切なおばあちゃんへ。

お母さんが、幼い僕達のために。


「最近、大きな編み物のことを考えているんだ」

とても大きくて、あたたかいもの。 さてこれはなんでしょう。


アラスカのキングリット族のボブサムさんに、

京都の綾部のハス園で逢いました。

どうしても、ボブサムさんに逢いたくて、関ヶ原発の電車に乗り込んで、

途中、電車が強風で止まったりしながらも、

舞鶴のすてきなたんたんさんのおかげで、ハス園につき、

ボブサムさんに逢えたのでした。



Don’t be afraid of talking about Spirt.

ボブサムさんのStory Tellingのなかで

「Be brave!(勇気をだせ! 勇敢であれ!)」 という言葉が届きました。

新しい価値や行動をしていくとき、一歩後ろに引いてしまうことがある。

勇気は、きっとその引きそうな心をぐっと押さえて、たくさんの光をあたえるのでした。


ボブサムさんに逢えて、彼がアラスカでつったサーモンを少し食べて、

最近ずっと考えていた「意味を紡いでいく」ということに焦点を合わせました。



未来とは自分達でつくっていくものなのでした。

未来の価値は、未来の意味は、未来の常識は自分達でつくっていくものなのでした。

手から手へ、自然から自然へ、受け渡してきてもらってきた命をつかって、描くものなのでした。



ある人が「生きたい未来を、今、生き始める」こと。

それがきっと広まっていくのです。 

もちろん、完璧に生きたい未来を生きられるわけではないです。

ただ向かいたい方向に「変化」していくことはできるはずなのです。



「未来の意味を紡いでいこう」、こうつぶやくのでした。

「答えは一つじゃない。

でも、

意味を紡いでいこうと、変化し続けること、

耳を澄ましていくことはできるはず」、つづけてこうつぶやくのでした。


そうして一歩一歩、自分にできることをしていけば、

それが広がっていくかもしれません。




大きな編み物とは、人と人とのつながりのことなのでした。


君から、彼へ。

彼から、あの子へ。

あの子から、あのひとへ。

あのひとから、あのひとの恋人へ・・・・

一人一人の人間は、編みの目になっていて、

そのつながりが、一つの編み物になって、

地面を被いはじめます。

人間の力をもった人たちが昔つけた「行政区」という、

便利な名前の境をこえて、ずんずん広がっていく。

編みの目に囲まれた人も、きっと編まれていって、

それぞれの色で、つながっていく。

山を越え、街を越え、高速道路や、海や、砂漠をこえて、

編み物は広がって、

この地球全体を包む。



「一つにならなくたっていい。

繋がってさえいれば、一緒に意味を紡いでいく準備と勇気があれば」、

こんなふうにつぶやきはつづくのです。


誰かから大切な人へ、編み物をあげる。

心を編んで、不確かな想いを編んで、希望や、夢や、笑顔を編んで。



「未来はやっぱりつくるものなんだ。

ずっと忘れてたよ。 

これはいつのまにか、

希望や夢を冷蔵庫にしまっておいたまま、忘れちゃっていたんだなぁ、

『自分にはなにもできない』って声を聴きすぎて、

『目でもつぶってればいいや』って潜在意識が選んじゃったんだなぁ」

やられた。

目をつぶらされてた。

やられてた。


でも

「もう、目はつぶりたくない。

もっと、見たい、世界を・・・・」

さあ、目を醒まして歌うのさ。


そして、「ちょっとづつ、生きたい未来を、今、生き始める」、つぶやきながら。

「編み物の編みの目になる」なんてことを、

誇らしげに空を見上げながら、もう一度つぶやいた。


ピッチャーはふりかぶって・・・「なげる!」


(つづく)

f0081311_0312117.gif

[PR]
by kkiyono-lp | 2007-08-23 18:24 | Story telling
<< 左耳 Youth Ecology G... >>