自転車ではじめて5日間移動して、わかったことは、
この世界は、月と太陽、夜と昼に支配された世界であるということ。 そして、それが一瞬、一瞬変化し続けているということ。 人間の呼吸と同じように、海の波と同じように、絶えることないリズムの中にあるということ。 自転車をこいでいると、そこにすんでいる人たちも見えたし、鳥も見えたし、木々も見えた。 そして、本当に寺社仏閣やお社の多さに驚いた。 時計を気にせず、時間を気にせず、身体に意識を集中させている状態だと、 外界の状況が素直に入ってくるのだろう。 寺社仏閣やお社は、人びとの関係性の場だ。 誰かの無事を祈ったり、旅の無事を祈ったり、 自然からの収穫に対して感謝をささげたり、そのあらはれとして祭をやったり。 「誰かが誰かに」、「誰かが何かに」対して関る場だと思う。 そして、それを包む自然。 鳥の声、蛙の声、木々がなびく音、水の流れる音。 地球が太陽の周りを一周するのを1年と定義して、1年を365に割ったものを1日と定義し、 1日を24で割ったものを1時間と定義し、それを60に割ったものを分に、 3600で割ったものを秒にした。 時間は時計の針とともに進む。 僕達の認識はかなりの度合い、等速で進む「時間」に影響を受けている。 でも、その定義がなかったら、と考える。 きっとなかったこともあったはずだ。 そこで、僕らの認識を包むのは、そこにある自然と人間の関係性なのではないか。 月が昇って、沈み、朝日が夕焼けにかわる。 夕方にカラスが鳴く。 蛙が雨になると鳴く。 そういうものが感覚を支配している。 そして、そこで暮らす人間の行為、食べたり、歩いたり、話したり、笑ったり、願ったり、踊ったり が世界を満たしている。 それが、良い悪いの問題ではなく、それはそれで一つの熟成した世界認識だと思う。 そして、そういうDNAが現代を生きる僕らの中にもきっとある。 素敵な時間はすぐ過ぎてしまうじゃない? あれ、時計おかしいんじゃないの?って。 それもきっと、時間の定義から漏れてる人間の性質なんじゃないかな。 その定義から漏れるから、自然に心惹かれるのかもしれない。 写真は芦ノ湖の日暮れと、彦根のキャラクター「彦にゃん」 彦にゃん、素敵だ!
by kkiyono-lp
| 2007-03-14 10:48
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