海の時間 伊勢〜石巻 身体で距離を測るための移動④

大学生のとき、
別府から神戸の間を、フェリーにのったことがある。

それ以来となるフェリー旅。
愛する自転車をのせて。

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名古屋港から出港。
フェリー乗り場は、自分が思っていたところから、7kmほど西の埠頭にあった。
勘違いによって、猛スピード立ち漕ぎ!自分史上、かなりの高速自転車走行となりました。

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そして、無事にお船にのれて、
名古屋の土地を離れていく。
中京を離れていく。


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土地にはそれぞれスピリットが坐していて、その上に存在する一切のものに影響を与える、と北山耕平さんのお話の中でききました。この言葉を僕はとっても大切にしています。

どこに住むか、どこにいるか。
それは、僕自身にも大きく影響を与えること。
この船出は、とっても大切なセレモニーになるでしょう。

西から東へ。

自分の内側からの声と、
吹いてきてくださった風と、ともに。

これからの日々をわくわくと感じています。


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フェリーの旅は想像以上に、
豪華な旅。
大浴場にレストラン、音楽演奏。

船は他の交通手段よりも、
己を預ける感がつよい。
周りは海。どこにも行き様がない。
だからこそ、客船は、乗客を飽きさせない、楽しませる、心地よくすごせるようにする、そんな文化を編み出してきたんだと思います。

船の後ろに三本の波頭。
まるで、住吉三神のようだと、いつもみるたび感じるのです。

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フェリーの中の売店で、
三島由紀夫の『潮騒』が並んでいました。
ちょうど先日、『潮騒』の舞台が、牡蠣を食べまくった答志島の先の神島であることを知ったばかりで、文庫を書い、読み通しました。

小説を没頭して読むのは久しぶり。
『潮騒』の世界と、フェリーの潮の揺れが共鳴するようで、とても贅沢な時間をすごしました。


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山の近くで育ち、海が近くになかったためか、幼稚園のころ描いた夢は、船長さんでした。
遠い世界にいきたいな、と。

海の近くで育っていない僕のとって、やはり海は、遥かに計り知れなく、想像をこえた深さの世界です。

船乗りになれるか、どうか、は、まだ今生で保留にしておきます。
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by kkiyono-lp | 2013-04-06 11:19
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