その舞踏家は、穏やかな小川の橋で、
そこにすわっている人たちにむけてゆっくりと真理を話し出した。
そこに座っている人たちは、どうしたら既存のシステムとむかっていけるのか、を
思案していたのだ。
舞踏家は話し出した。諭すように。
人は┃(たて)と━(よこ)で強くなる。
いま世の中でネットワーク、といわれているものは、━のつながりのこと。
隣の人と優しく手を握り合うこと、融和的に繋がること。
でも、それだけでは、弱いのだ。貧弱で飛ばされてしまう。
ほんとうに倒れない柵は、どうなっている?
それは地面に深く突き刺さっているだろう。
それが、┃なのだ。
┃は自己認識、ルーツ、祖先、さらに見えない世界につながっていく道、上昇し宇宙へとつながる道。それを自分の中に┃に通す。
そうやって僕たちは大地とつながる。
これが、強さの起源なんだ。
融和と強さ。この二つをもってして、人は風に倒れにくくなるのだ。
僕は思う。
僕は、そういうことをしたいと思ったし、
そういうことをするのだと思う。
さらに、僕は思う。
━と┃とで+。それがつながっていくと・・・・。