秩父札所巡礼⑧ 武甲山頂上には蔵王権現社があったんだ ~札所六番 向陽山卜雲寺~

巡礼二日目。

昨日の最後に着いた語歌堂から

札所六番 向陽山卜雲寺 へ。

いやぁー、今日は晴れてて気持ちいいなー。

f0081311_2052184.jpg


昨日の曇りの語歌堂とくらべると、同じお寺でも、ぜんぜん雰囲気が違いますね。



語歌堂の山門を出て、南に一歩目!

f0081311_205455.jpg


武甲山が、はっきりと見える。

この日は一日、武甲山がずっと見えていた。

秩父札所三十四ヵ所はみな、秩父の母なる山、武甲山の懐にある、ときいたことがあります。

武甲山に抱かれて、巡礼はすすむ。。。


横瀬町に入り

大分歩いて

卜雲寺に到着すると


武甲山が、まさに真正面に見えます。

f0081311_20574023.jpg



f0081311_2143025.jpg


向陽山 卜雲寺
ご本尊は、聖観世音菩薩 おん あらろきゃ そわか


こちらのご本尊は、元は、武甲山の山頂にあった蔵王権現社にあったものとのこと!
やっぱり、武甲山も修験・山岳信仰の聖地だったんだ!!

蔵王権現は、吉野で役小角(役行者)が、感得した仏。 おん ばきりゅ そわか

蔵王権現は、役小角(えんのおづぬ、7世紀頃の山岳修験行者)が、吉野の金峯山で修業中に示現したという伝承がある。釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の三尊の合体したものとされ、今でも吉野山の蔵王堂には互いにほとんど同じ姿をした3体の蔵王権現像が並んで本尊として祀られている。―Wikipediaより

吉野、熊野、富士山、大山、そして、秩父武甲山。修験の歴史と共に、役小角のスピリットは息づいている!
そして、役小角のスピリットの源泉は、まさに縄文。この島国の深い地層から染み渡る呪術の気。生命礼賛。

この間も、鳥取の三徳山三佛寺で国宝の投入堂をみてきましたが、
f0081311_212775.jpg



このお堂を投げ入れたのも、役小角という伝承なんですね。

秩父今宮神社にも、役行者飛来の地があります。

『日本霊異記』によると
若くして雲に乗って仙人と遊び、孔雀王呪経の呪法を修め、鬼神を自在に操った。鬼神に命じて大和国の金峯山と葛木山の間に橋をかけようとしたところ、葛木山の神である一言主が人に乗り移って文武天皇に役の優婆塞の謀反を讒言した。優婆塞は天皇の使いには捕らえられなかったが、母を人質にとられるとおとなしく捕らえられた。伊豆島に流されたが、昼だけ伊豆におり、夜には富士山に行って修行した。大宝元年(701年)正月に赦されて帰り、仙人になって天に飛び去った。道昭法師が新羅の国で五百の虎の請いを受けて法華経の講義をした時に、虎集の中に一人の人がいて日本語で質問してきた。法師は「誰ですか」と問うと「役の優婆塞」であると答えた。法師は高座から降りて探したがすでに居なかった。一言主は、役の優婆塞の呪法で縛られて今(『日本霊異記』執筆の時点)になっても解けないでいる。―Wikipediaより

仙人と遊んだり、鬼神を使ったり、伊豆に捕えられているのに夜には富士山にいたり。。。面白すぎ!破天荒すぎ!遊び心さえ感じます!
釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の三尊の合体した蔵王権現を感得するっていうのも、ほんとうに常識破りな感じがします。
それだけたくさんの伝承を産む役小角は、グレート・メディスンマン。スーパースターって言ってもいいかもしれない。役小角を想うと、楽しくなる!!わくわくする!!


秩父に生まれた私ですが、
ようやく年月を経て、生まれた土地の信仰を知っていく。
そういうことが、ほんとうに不思議で、縁起の深さを感じるのです。
[PR]
by kkiyono-lp | 2012-09-25 18:50 | Earth Pilgrim 秩父札所巡礼
<< 秩父札所巡礼⑨ 平賀源内と楠正... 秩父札所巡礼⑦ 自然とつながる... >>