3ヶ月ぶりの東京。新宿。
人の多さは、一つの大きな原理を感じさせるようです。
少し斜め下をむいて、内側に意識を向けながら歩く人が多いまち。大きな人工音や、過度に明るい光とともに生きて行くためには、私たちの中にある自然は変化するのでしょう。
熊野十二社神社様に、熊野にいってきましたことを、お伝えしました。
この新宿と、熊野が信仰でつながっていることが、いまコンクリートで覆われた時代の中で、美しい可能性と地下水脈を感じさせてくださるのです。
羽田空港の国際線ターミナルで、台湾に住む大切なピアニストの親友と逢い、出国を見送られていただきました。送る人、送られる人を繰り返しながら、積み重なっていく心の貴い層。
うおこおりいずる。
割れた氷の間から魚が飛び出る、
立春の末候。
その姿が見えるようです。
堰を切るようにはじまる新しい流れ。
肉体や生理現象は、自ずと「限り」をつくる。
限りあるなかで、なるべく丁寧に思考し、深く呼吸する。そして、意を結した行動は、迅速に。