昨日の夕方は、渋谷で映像・アニメーションの学校に通ってた、
本当に熱い仲間の卒業制作を観に行きました。 彼女は、自分が大学一年のとき知り合って、 なにをするときも、いつも応援してくれていた人でした。 直接的にも、間接的にも。 言葉はいつも、丁寧に相手の心に触れる人でした。 生き方が表面にあらわれている、かっこいい人です。 あまりひろいとはいえない発表ルームの椅子席の最前列のさらに前に、 胡坐をかいて観させてもらいました。 7分間の作品のなかに、彼女が伝えたかっただろうものが観えた気がしました。 作品は、ずっと張り詰めた緊張感の中にあって、作品として成立していました。 僕はアニメーションや映像は専門的に勉強しているわけではないけれど、 アニメーションや映像が表現手段である限りにおいて、 その成立にはどうしてもメッセージが必要だと考えます。 それは他者に向かって放たれる、視覚情報だからです。 それは関係性の構築のための発露であるという性格を免れないからです。 彼女の作品は、すごく素直に、素直に出すべきものを出していたと思う。 そこには彼女が中国のハンセン病療養所でもらった、彼女が受け取ったバトンがあった。 素直な涙が、人間があった。 彼女の作品はストーリテーリングがある作品だったけど、 実験的な作品だっていいとおもう。 ただ、たとえ、作品それ自体に「文法」がないとしても、 「それが文法だ!」と叫んじゃえばいいってもんじゃない。 なんで「新しい文法」が必要だったのか、 どうしても解説が必要となる。 「文法」の破綻を孕んだ作品は、語らざるを得ない。 彼女から昨日もらったものは、 「取り組む姿勢」です。 それとそこからあらわれる「希望」です。 想いをかたちにした彼女はきっとこれからも折れない。 そう感じました。 写真は、タンザニアのセレンゲティ国立公園の朝。 よく見るとキリンがいます。 半年くらい前には、こんな景色のところにいたんだな、と 最近写真をアップするようになって、ひしひし感じます。 写真を撮るというのはそういう具体的な効果があるものなんですね。
by kkiyono-lp
| 2006-03-19 12:12
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